Blaufränkisch(ブラウフレンキッシュ)
| 赤ワイン用の葡萄品種の栽培量としては、ツヴァイゲルト(Zweigelt)の次に多くなりますが、その量はワイン全体の僅か5%。オーストリアは本当に白ワインの国です。だからと言って、この国の赤ワインを侮ってはいけません。 ブラウフレンキッシュはオーストリア国内でも高級ワインとして飲まれています。若い物、熟成された物、どちらも他の赤ワインに類をみない独特の風味を持っています。 晩熟種の為気候を選び、オーストリアでも栽培されているのはほぼブルゲンラント州(Burgenland)とニーダーエストライヒ州(Niederösterreich)最東部の葡萄栽培地域カルヌントゥム(Carnuntum)だけです。 お隣の国ハンガリー(Ungarn)ではKékfrankosと言う呼び名で栽培されていますが、原産地はオーストリアです。 ブルゲンラント州のミッテルブルゲンラント(Mittelburgenland)とソートブルゲンラント(Südburgenland)はこのワインの古い産地で、特にソートブルゲンラント産のものは最上とされています。ただしソートブルゲンラントの葡萄畑はハンガリー国境に近く、冷戦時代は「見捨てられた」に近い状態だったようです。近年になり本格的な投資が行われ、ワイナリーも育ちつつありますので、いずれはこの地域のワインも飲めるようになるでしょう。ミッテルブルゲンラントは別名ブラウフレンキッシュラント(Blaufränkischland)とも呼ばれており、このワインの生産が最も盛んな地域です。 ブルゲンラント州北東部のノイシードラセー(Neusiedlersee)とニーダーエストライヒ州のカルヌントゥムは葡萄栽培の歴史は古く、このワインも古くから生産していたようですが、近年になりこのワインの生産地として台頭しつつあります。 ブルゲンラント州北西部のノイシードラセー・ヒューゲルラント(Neusiedlersee Hügelland)でもこのワインの生産は行われています。 上品な菫色にスパイスの少し混じった果物のような香り、ブラウフレンキッシュの味はなかなか説明できないのですが、オーストリアでは鹿や仔羊といった上品な味わいの肉料理とあわせることが多いようです。 日本ではすき焼きに合うと言う方もおられるようですが、私はなんと言っても鰹のたたき(土佐造り)です。鰹独特の臭みを程よく消してくれるのです。鰻の蒲焼などにもお勧めです。 とにかく醤油との親和性の強いワインです。肉料理との組合せを強調される赤ワインですが、このワインは和食に程良く合わせることができます。 |
