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ワッハウ(Wachau)

ワッハウの葡萄畑、まるで棚田のようです シュピッツ

世界遺産に登録されているように、一般にはワイン産地より景勝地として知られている葡萄栽培地域です。特にメルク(Melk)とクレムス(Krems am der Donau)間の観光船は有名で、多くの観光客が訪れています。しかしながら、この美しい景観を形成する1つの要素として、日本の棚田にも似た葡萄畑の存在があることを知っている人が少ないのは非常に残念です。
気候はドナウ河(Donau)の恩恵を十分に受けてはいますが、夏暑く冬寒い大陸性気候と、東からの暖かいパンノニア気候(Pannonia)、北から流れ込む夜間の冷たい空気が複雑に作用しています。しかも段々畑を形成する石垣の石の保温効果、高度差による気温の違い等も葡萄栽培に大きな影響を与えています。
白ワインの栽培が90%近くを占め、赤ワインは皆無に近い状態です。比較的低地ではグリュナー・フェルトリーナー(Grner Veltliner)、高地では最高級のリースリング(Riesling)が栽培されています。高地での栽培は機械化が困難で、現在でも殆ど手作業で行われています。
ワッハウ独特のワインの等級格付けがあり、その品質は厳重に管理されています。
リースリングは酸味が抑えられ、その分風味が増し、魚介類料理だけでなく鳥等の肉料理にも十分に飲み応えのあるものとなっています。グリュナー・フェルトリーナーもよく出来ていますが、風味が増している分、独特の微炭酸や爽やかさが押さえられ、平凡なワインになってしまっていることが多く残念な気がします。
最も重要な生産地は、西部のシュピッツ(Spitz an der Donau)と、美しい水色の塔がドナウ河に映えるデュルンシュタイン(Drnstein)です。

デュルンシュタイン(Drnstein)

ヴァイセンキルヒィン
(Weienkirchen in der Wachau)

シュピッツ(Spitz an der Donau)

メルク(Melk)