グリンツィング(Grinzing)
観光客が集う、古き正統派ホイリゲ街
最終訪問:2011年10月
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オーストリアで最も有名なホイリゲ村です。ウィーン中心部から訪れると、かなり郊外の方に行きますし時間もかかりますが、ここはウィーン市内です。ホイリゲ村というよりホイリゲ街と言った方がいいかもしれません。ホイリゲは路面電車のグリンツィング駅(Grinzing)を中心に東西に軒を並べています。夕食時ともなると、観光客を乗せたバスが押し寄せ、各ホイリゲは観光客でいっぱいとなります。日本からのツアーで行く場合も、オプショナル・ツアーなどでホイリゲを頼むと、ほぼ間違いなくグリンツィングに行くことになります。そのためか大人数を収容できる大規模なホイリゲが目立ちます。また殆どのホイリゲはシュランメル音楽の楽士を入れており、それ目当ての観光客も多くなります。
実はグリンツィングにはホイリゲとは名ばかりで、実際には自家製ワインではなく仕入れたワインを飲ませるホイリゲもどきのレストランが少なくありません。ただ私も各ホイリゲの内情は詳しく知りませんし、グリンツィング=偽ホイリゲとは言いかねます。またグリンツィングは観光客が多いことから、ある意味で観光客慣れしており、客あしらいもまずまずで、観光客の私達には行きやすいホイリゲ街とも言うことができます。シュランメル音楽のレベルも外れは少ないでしょう。
ただ近年は、団体客を収容できない小さなホイリゲの閉店が相次いでいます。グリンツィングは観光客相手のホイリゲ街というイメージが強いですが、実際は地元の人達を常連とする昔ながらの家族経営のホイリゲも少なくありませんでした。ところが近年になり、地元の人達や小グループの観光客の足が遠のいてしまいました。その為に経営の苦しい小さな店の閉店が多くなっているのです。ウィーン市も事の深刻さにようやく気が付いたようで、景観条例のようなものをつくり、昔ながらのホイリゲ街の街並みを守ろうとしています。
こう書いてしまうと、グリンツィングの印象はよくありませんが、実はウィーン市でも最も美味しいワインのできる葡萄畑をもっているのもグリンツィングなのです。観光的な部分にばかり目をやらず、ホイリゲで美味しいワインを味わえるグリンツィングに行く価値は大いにあります。
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ここはウィーン市を一望できるカーレンベルグ(Kahlenberg)への入口でもあります。カーレンベルグからの帰りにワインを楽しむのもいいかもしれません。カーレンベルグの中腹で、バス(38A番)が走る道沿いの2軒のホイリゲもグリンツィングに所属しています。
路面電車の駅から少し山の方にある教会裏手の墓地には、音楽家グスタフ・マーラー(Gustav Mahler)のお墓があります。
ホイリゲ
多くのホイリゲでは自家製ワインの量を調整する為休業期間を設けています。
ここで紹介するホイリゲを利用する場合は、必ず各ホイリゲのサイトまたは地域のサイトで営業日を確認してください。
- Passauerhof(パッサウアーホフ)
- Weinguter Reinprecht(ラインプレヒト)


- Heuriger Hans Maly KG(マリー)
- Weinbau Franz and Helga Rascher(ラッシャー)
行き方
ウィーン中心部から行く方法は2つあります。
地下鉄2番線のシュッテントーア・ウニバーステート(Schttentor-Universität)駅に隣接する路面電車のターミナル、シュッテントーア(Schottentor)から路面電車38番グリンツィング(Grinzing)行きに乗り、終点のグリンツィングで降りる。
地下鉄4番線で終点のハイリゲンシュタット(Heiligenstadt)まで行き、市バス38A番カーレンベルグ(Kahlenberg)行きに乗り、グリンツィングで降りる。
時間的には後者の方法が早いです。個人的には、ウィーンの街を見ながらゆっくりと坂道を上っていく、前者の方法が好きです。特に帰りは必ず前者の方法で帰ってきます。夕暮れ時のウィーンの車窓は最高です。

