寒い日にはグリューワイン(Glhwein)

日本ではあまり宣伝されていないようだが、ウィーンでは大晦日(スィルヴェスタァ:Silvester)に市が出る。中心部のケルントナー通り(Krntner Strae)グラーベン(Graben)は出店でいっぱいになる。市庁舎前も多いが、こちらは有名なクリスマス市の名残の雰囲気が強い。
大晦日はレストランも予約でいっぱいだし、値段も高い。庶民には一寸、敷居が高い。その点、市はいい。値段もリーズナブルだし、大抵のものは揃う。ソーセージやピザでお腹も満たされる。
だが、問題はある。ウィーンは寒い、とにかく寒いのだ。温かいソーセージを頬張っても、少し満たされない。こんな時こそ、グリューンワインだ。直訳すると暖かいワイン。日本的に考えると、日本酒の熱燗のワイン版といったところである。ただし、こいつは甘い。かなりワインに砂糖を入れているからだ。シナモン等のスパイスとレモン汁、そして砂糖をワインに入れて温める。それがグリューワインだ。店によってブレンドに違いがある。だから少しづつ味が違う。
ホイリゲでも頼めば、冬場は飲むことができる。家庭でも作る。昔はそれぞれの家庭の味があったようだが、最近はスーパーに行くと、グリューワイン用のスパイスのティーパックを売っている。何でもインスタントの時代だ。
話は反れたが、寒い日はグリューワインにかぎる。とにかく体が芯から温まる。
ところで、このグリューワイン、販売方法もかわっている。マグカップに注いで販売してくれるのだが、マグカップは持ち帰っても返却してもかまわない。返却すれば、カップ代を返してくれる。カップは年によって模様が変わるので、ほしいところだが、そう幾つも必要ではない。またゴミも出ない。なかなか環境にも配慮した、いいシステムだと思う。
京都でも雪が降り出すとグリューワインが恋しくなる。雪がちらちら舞う街を歩きながら、グリューワインを飲みたくなる。

Kino_Sanの独り言 目次へ戻る