扉を開ければ子供? イースター(復活祭:Ostern)の恐怖

猫柳を買ってきて、綺麗に絵付けされた卵を飾る。ゆで卵を沢山作って、紫とピンクに染める。いよいよイースターだ。仕事も学校も休みになる。だからと言って、お祭り騒ぎをする訳ではない。キリストの復活を祝うイースターは、カソリック教徒にとって最も大切な行事の一つだ。旅行に出かける人もいるようだが、家で家族と静かに過ごす人が多い。
さて、家にいるとやっかいな事が起こる。子供達が次々と押しかけてくるのだ。イースターの卵探しだ。一人・二人はかわいい。ただし、「近所にこんなにいたかよ?」ってぐらい押しかけてくる。しかも、庭にも勝手に入ってくる。ママは慣れているので、卵とお菓子を適当に与えて追い返している。お菓子は玄関の近くに隠しているのだ。
勿論、私が一人でいても当然やってくる。ベルが鳴り、おそるおそるドアを開けると子供だ。とにかく、卵とお菓子を渡して追い返す。この子は毎日やってきた。眼鏡をかけた小さな女の子だ。その子は私にくっついて、しつこく私の事を聞いた。「幾つ?」「何処から来たの?」「何してるの?」「おにいちゃんのこと好き?」
最後の質問がその子の一番聞きたかった事だ。その子はこの家の次男に恋をしているようなのだ。小学校でいうと3・4年ぐらいだから、歳の差10歳ぐらいか。まぁ、よくあることである。
「好きじゃないよ。」
答えて、またお菓子をあげる。だいたい私にしてみれば、次男はかなりの歳下なのだから問題外である。ただ、その子からみれば、同じ大人なのだろう。
しかし、その子のおかげで日本人であることが、近所のガキにばれてしまった。道を歩いていると「日本人!!」と声がかかる。恐ろしきかなイースター。子供にはご用心である。扉を開けて、子供が何人いても引いてはいけない。
ただし私の件に関しては、女の子のいないママが、家に女の子がいるのを自慢して歩いていたのも原因のようだが。

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