ハルシュタット(Hallstatt)に泊まる? 春のワルツ

普段、韓国ドラマなど見ない私が「春のワルツ」を見たのは、大規模なオーストリアロケをしたと聞いたからだ。しかも冬のオーストリアらしい。とりあえずは興味本位である。結果的にはオーストリアは最初と最後だけで、あとは韓国の風景を見せていただくことになった。
さて登場したのは、主人公がピアニストとアーティスト(装飾品関係)ということもあり、ウィーン、サルツブルグ(Salzburg)、ヴァッテンス(Wattens:インスブルック(Innsbruck)の近く)、そしてハルシュタットである。
有名な「冬のソナタ」と同じ監督で、しかも四季シリーズの最後ということもあり、お金もかかっていそうだったし、風景も美しかった。ただし、正直に言えばそれだけである。ストーリー展開に面白みはなかったし、設定もありきたりすぎた。もう一捻りしてほしかったのだが、まぁ文句を言っても仕方がない。
さて、オーストリアの話に戻そう。
主人公(女性)が1回目にオーストリアに行く時はオーストリア航空を利用していた。ここで、偶然にも後の恋敵と知り合う訳だが、何処から乗った設定になっているのかで、私はかなり悩んだ。何故なら、オーストリア航空はソウルには就航していないからである。成田からか北京か、あるいは上海か?しかし、他の客はオーストリア人風だし、成田からだとこうはならない。それに、冬なのに着いた時刻が早すぎる。外が明るいのだ。どの便も冬は明るいうちに着かない。ドラマなのだからこの辺りはアバウトに解釈すればいい訳だが、どうにも気になって仕方がなかった。

主人公(女性)も乗ったオーストリア航空 冬のシュテファン大聖堂

ウィーンはシュテファン大聖堂(Stephansdom)と街角(ウィーンらしいことは分かる)、最後に市庁舎(Rathaus)が映されたぐらいだ。シュテファン大聖堂はウィーンであることがよく分かる場所である。選択としては無難だ。ウィーンからサルツブルグへの鉄道移動も無理のない設定だ。特急で3時間、悪くない選択である。さて、サルツブルグの宿泊場所がハルシュタットというのは少し戸惑った。サルツブルグからハルシュタットはそう遠い訳ではない。ただ、ハルシュタットはかなりの山の中だし交通の便のいいところではないはずだ。しかも、コンサートとレセプションを終えてからの車移動である。ハルシュタットは風景で選んだと思うし、ドラマの設定ではサルツブルグの郊外的な感じではないかと思う。そう考えれば納得できるのだが、ついつい現実的に捉えてしまった。
さらに驚いたのは、主人公(女性)が初めての外国で、このハルシュタットからヴァッテンスに移動するのだ。多分鉄道を乗り継いでだろう。しかも主人公(男性)がこれを車で追いかけるのである。主人公(女性)は装飾品関係のアーティストであるから、ヴァッテンスにあるスワロフスキー・クリスタル・ワールド(Swarovski Crystal World)を見に行く訳だが、この移動にはかなり無理がある。ドラマですからと割り切ればいいのだが、どうにも私には割り切りようがなかった。なにせヴァッテンスはインスブルックの近くで、鉄道移動だと、ハルシュタットからどれぐらい乗換えが必要か、しかも船とバスの移動も含まれている。(ハルシュタットの駅は湖の対岸にある。)初めての外国には、かなり困難な移動のはずだ。
という具合に、私はドラマを楽しむよりも、矛盾点を見つけては考え込んでいたような気がする。これでは面白くなかったのも仕方ない。それにしても冬のオーストリアの風景はよかった。今年は冬に行こうと思い航空券も予約していたのだが、いろいろ事情があって取りやめてしまった。そのことが、実に悔やまれる。「行けばよかった。」そう思わされただけでも、見た価値はあったのかもしれない。

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