暑い日は窓を閉めろ オーストリア流クーラー

オーストリアの普通の家にクーラーはない。車にも付いていない。大陸性気候で北国のオーストリア(緯度は日本よりかなり北です)、冬の備えは万全だが、短さ故か夏の備えは殆どない。でも夏は暑い。乾燥している為か、日本のようなべったりした暑さではないが、湿度がなくても暑いものは暑い。
ある日、ママが騒ぎだした。
「今日は暑くなるわ。窓を閉めなきゃ。」
窓を閉める?暑い日は窓を全開にして風を通すものでしょ?窓を閉めるなんて聞いたことない。日本人なら私に賛同してくれるはずだ。
でもママは窓を閉めていく。ご丁寧にブラインドまで下ろす。家の中は真っ暗。北側の窓だけかろうじてブラインドまでは下ろしていないので、そこから入ってくる光だけで家の中は薄暗く照らされている。
外では日差しがどんどんきつくなり、多分体感温度は40度近くなっている。でも家の中の温度は上がらない。ひんやりしている。石の床が気持ちよい。
そう、オーストリアでは暑い日は窓を閉める。オーストリアは乾燥している。日向は暑いが日陰は涼しい。窓を閉めてブラインドを下ろすと、外の熱気が遮断されて、家の中の温度は上がらない。だからオーストリアではクーラーはいらない。近年の異常気象にまで対応できるか分からないが、とにかく普通の夏はこれでいける。

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