主成分はワイナリー ゴルス(Gols)
2010.01.01
「うわぁ、ワイナリーだ。」
「このワイナリーのワインって美味しいかな?」
「こっちのワイナリーは新顔かな?聞いたことないぞ。」
なんて、感激するのも5軒、いいところで10軒が限度だろう。
新興ワイン産地のゴルス、東西に広がった町は、端から端まで歩いても20分もかからないだろう。多くのワイナリーは町の中心を貫く幹線道路ノイシードラ・ブンデス通り(Neusiedler-Bundesstraße)、あるいはその脇道に位置している。
その数73軒(2009年9月現在)?!
と、ここで考える。
オーストリアで1番ワイナリーが多い街はランゲンロイス(Langenlois)ではなかったか?
確か30数軒で、数年前までは1番だったはずだ。それが、新興ワイン産地に簡単に抜かれてしまったらしい。とはいえ、ランゲンロイスに比べると、ワイナリーのレベルは下がってしまう。ワインのレベルが低い訳ではない。そこは新興ワイン産地、どうしても知名度が落ちてしまう。ワイナリーの名前を見ても、流石の私も???状態だ。
ワイナリーの看板を見ては喜んでいた私も、10軒を越えるころから無感動状態が続いている。なにせ、街並みの4から5軒に1軒がワイナリーで、そのうち5軒に1軒ぐらいが開いている。試飲も中心部の交差点までが限界だった。
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さて、意外かもしれないが、ゴルスにはホイリゲが5軒しかない。しかも、この日開いている店は中心部の1軒、試飲に飽きている私はホイリゲの前でがっかりする。開店まであと2時間、そこまで待ったら、酔いつぶれてしまう。だいたい、昼食も食べていない。
街並みの中にはワイナリーを減らしても、気の利いたレストランか、昼間でも開いているホイリゲでも配置しておいてほしい感じだ。
だが、ここまで来て、怒っても仕方ない。
この日のゴルスは快晴、まさに雲一つない上天気、日陰を求めてヴィノテク(Vinothek)に入ったが、試飲のお陰で赤ワインに目がいかない。私が買おうとしたワインを見て、係りの女性もつぶやいた。
「なんで?」(正確には関西弁ではありませんが、オーストリア訛りにブルゲンラント訛りが重なって、ドイツのドイツ語に慣れている人にはかなり厳しい感じだ。)
数少ない白ワインの中から、これまた1番奥の1番下にひっそりと、多分目立たないように陳列されていたノイブルガー(Neuburger)、絶対に外れ(不味い)ワインではないが、ここで買うなら赤ワインのブラウフレンキッシュ(Blaufränkish)かサンクト・ラウレント(Sankt Laurent)が適当だろう。彼女も選択の意図が分からなかったのかもしれない(というか、絶対にそうだと思う)。
「だって」
だから、私はリックの中身を見せた。そこには試飲したワイナリーのブラウフレンキッシュがぎっしり入っている。
「もう、赤はいらない。」
ついに言ってしまった。ゴルスでの禁句。
「・・・。」
彼女は黙って、レジを打つ。多分、笑うに笑えないのだろう。
私は悪びれずに白ワインを受け取る。
絶対に美味しいはずのワインを。
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さて、この日の教訓は一つ、ワイナリーが開いているからといって気軽に試飲をしていると、そこの名産ワインに飽きてしまうという事だ。どう考えても、ゴルス程ワイナリー密度の高い町はないとは思いますが。




