何も知らない オーストリア通とは言えません
今、ウィーン旧市街の裏道案内(散歩道)を作成している。このサイトはあくまでワインが中心で、ウィーンのことはそれ程紹介するつもりはなかった。でも、ホイリゲ帰りに散歩している道は歴史的景観が残っていて、しかも観光客も少ない。独り占めするのは惜しいと思ったのだ。
ただ書き出してみると、私は何も知らないことに気が付いた。正直、オーストリア通とは言えない。今までの自分を反省している。
例えば、シュテファン大聖堂(Stephansdom)は何度か改築されているのだけど、何時どの部分を改築したか、どの部分が古くて、どの部分が新しいのか明確なことは知らなかった。ゴシック様式なのに、正面の入口だけロマネスク様式で変だとは思っていたけど、この教会の歴史を調べてみようなんて考えたことは一度もなかった。
例えば、グラーベン(Graben)は堀や溝の意味だけど、どうして現在のグラーベンの位置に堀があったのかは、明確には知らなかった。まさか、最初のウィーンの市街地の南端がこの付近なんて、考えもしなかったのだ。
私が住んでいる京都には京都検定なんてものがあるが、オーストリア検定なんてあったら、1番簡単なレベルでもとうてい受かりそうにはない。おおいに反省しなければならない。
ということで、私は5冊のかなりマニアックな専門書と、3冊のガイドグックに囲まれて、僅か数行の案内を書くことになった。インターネットもかなり使った。カフェはもとより、教会などもサイトを開設しているので熟読させていただいた。出来上がったものは簡単で、そんな苦労は感じさせないが、結局は私の不勉強の結果だ。
もっと、ちゃんと知らなければならないような気もしているが、ワインを飲むためにそんなものが必要とも思えない。ウィーン旧市街の裏道案内なんて、変な物に手を出してしまったと、おおいに反省している。
そういえば京都のことも何も知らない。これじゃぁ、ただの酒飲みだ。
でも、私がオーストリアの事をちゃんと知らなくても、オーストリアワインは美味しい。それだけでも、十分に世界は回っていくし、私はワインの村を歩き続ける。初めての村の初めてのホイリゲで、「白ワインいっぱ〜い!」なんてご機嫌にやっていくと思う。
好きならちゃんと調べろよ。自分に言い聞かせながら、でもいい加減おばさんだし、物覚えも悪いしなどと言い訳している自分もいる。とにかく、私はオーストリア通ではない。ソムリエの資格もない(飲食店の従業員でもないわけだし、ネットワーク管理には必要ないもん)。ただのワイン飲みだ。いつも、いかに美味しくワインを飲むか、そればかり考えている。こんなふうだから、きっと成長しないんだよな。