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オーストリア政府観光局
オーストリアワインマーケティング協会

呑気なホイリゲ・ラリー

2010.09.20

次はタッテンドルフ(Tattenndorf)だと思った。
場所はレオベレスドルフ(Leobersdorf)ホイリゲバンザイ物のNeuburger(ノイブルガー)を飲みながら、次はタッテンドルフに行くしかないと思っていた。
タッテンドルフはレオベレスドルフから東に約5kmの位置にある。鉄道の駅もあるが、運行本数が極めて少なく、普通に利用するのは難しい。バスは多分あると思うが、利用したことがないので、どんなルートでどれぐらいの頻度で運行されているかまったく知らなかった。
じゃぁ、どうしてタッテンドルフを知っているかと言うと、レオベレスドルフに住んでいた時に車で行っていたからだ。車だと10分ぐらいで行ける、本格的で気軽なホイリゲ村だったのだ。
タッテンドルフは葡萄栽培地域テルメンレギオン(Thermenregion)南部でワインを知ったKino_Sanにとって、現在、最も注目の町である。以前からこの地域の中心的なホイリゲ町として有名ではあったが、それは地域内のことだけで、ウィーンでも知る人は少なかった。だが近年、ウィーンにワインを出荷できるワイナリーが台頭してきたのだ。昔ながらのホイリゲ街が、ちょっぴりお洒落なワイナリー街に変わったという噂を聞いていた。
だが、タッテンドルフは遠い。距離は短いが、行く手段がない(知らない)。
日本に帰ってきてからも思案は続いた。
そんなある日、Googleマップを見て、気が付いてしまった。
レオベレスドルフの駅からタッテンドルフの町の間には、等間隔で町が並んでいる。しかも、記憶が正しければ、その町々にはホイリゲがあるはずだ。町と町の間の距離は約1km、バスに乗るより歩いた方が早い。それぞれの町を取材しながらタッテンドルフへ行けば、歩きもそれ程苦にはならないのではないか。疲れたらホイリゲで休めばいいし、途中で嫌になれば、知らない場所ではない訳だし、適当に対処したらいいではないか。

タッテンドルフ  
大きな地図で見る

まさにホイリゲ・ラリーだ。

ところで、そろそろこれを読んでいる人の中に微かな疑問が芽生えているのではないだろうか?

帰りはどうするんだ?往復10kmを歩くのはきついだろ?

その通り!!

でも、Kino_Sanは楽天的だ。
鉄道の駅もあるし(来る列車は恐ろしく少ないが)、バスもないことはないだろう、最悪は入ったホイリゲでタクシーを頼めばいい(5kmなら料金も負担に思える程ではないはず)。
こんな調子だ。

ホイリゲ・ラリー   ホイリゲ・ラリー

さて、ホイリゲ・ラリー当日、全ては順調に進んだ。とことこ歩いて、ホイリゲで休んで、タッテンドルフに辿り着いた。タッテンドルフではネットで目を付けていたホイリゲに入り、ワインも2本手に入れた。Kino_Sanは上機嫌だ。そして、呑気にバス停を見つけた。バスはバーデン(Baden bei Wien)ウィーナー・ノイシュタット(Wiener Neustadt)の間を運行しているようだ。最初はウィーナー・ノイシュタット行きのバス停で時刻表を確認し、丁度いいバスがない事に悪態をついたが、バーデン行きのバス停であと2分でバスが来ることを知り、再び陽気に戻る。そして呑気にバス停でバスを待つ。
Badenと書いたバスが来たのはその2分後、定時運行だ。Kino_Sanは上機嫌で乗り込んだ。

タッテンドルフ   タッテンドルフ

さて、オーストリアの田舎を歩くというのは、何時もこんなにうまくいくものではない。圧倒的にうまくいかない方が多い。例えば、待っていた列車が来ないとか、列車が延着して1日に3本しかないバスが出てしまったとか。でも、そんなことで落ち込んでいたら、ホイリゲへは行けない。