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オーストリア政府観光局
オーストリアワインマーケティング協会

ホイリゲ探訪
〜あるホイリゲ探訪家の夢〜

2011.12.06

ホイリゲ探訪   ホイリゲ探訪

車が1台通るのがやっとという感じの細い道を一人のホイリゲ探訪家がとことこ歩いて来ます。
道の両側には牧草地が広がり、左手の緩やかな丘の斜面には葡萄の樹が見えます。
やがて、道の先に小さな集落が見えてきます。

ホイリゲ探訪   ホイリゲ探訪

ホイリゲ探訪家は右手に持ったGoogle地図を広げ、その集落とそこに書かれた×マークを確認します。
「この村にはホイリゲが3軒ありますが、本日営業しているのは中心部の教会から一番離れた1軒だけです。ここからですと村の反対側になります。それでは、村の家並を楽しみながらホイリゲを探しましょう。」
ホイリゲ探訪家は集落の家々を眺め、地図の×マークに該当する家を見付けます。
「ここもホイリゲです。但し、今日は営業していません。」
入口の上の小さな棒を指すような形(まるで小さな国旗を飾るような形)の金具を指さします。
「これが営業を知らせる松の枝と電球を固定する金具です。これを見るとホイリゲだと分かります。
さて、営業しているホイリゲを探さなければいけません。」

ホイリゲ探訪   ホイリゲ探訪

ホイリゲ探訪家は集落の中心部にある教会の前に出ます。
教会周りをゆっくりと確かめるように歩き、名前の書かれたプレートを写真に撮ります。それから、帽子を脱いでドアを開けます。
祭壇の前でホイリゲ探訪家は何を思っているのでしょうか?
「今日も素敵なホイリゲの村に来れたので、挨拶です。」
教会を出たホイリゲ探訪家は集落の反対側へと歩いて行きます。
やがて、電球の灯りが目に入ります。
「ここが、本日営業しているホイリゲです。昼間でも電球を付けているのが合図です。」
季節は初夏、屋内の席に座る人はいません。庭は広いですが、テーブルは大きなものが10ぐらい置かれているだけです。その2つに家族らしいグループが座り、昼食を楽しんでいます。

ホイリゲ探訪   ホイリゲ探訪

「Grüß Gott(今日は)」
ホイリゲ探訪家はホイリゲのご主人と目を合わし、角のテーブルに座ります。
「Weißwein und Mineralwasser bitte!(白ワインとミネラルウォーターをください。)」
ご主人がワインと瓶入の水、小さなコップを運んできます。
ワインを一口含んだホイリゲ探訪家は呟きます。
「Welschriesling(ウェルシュリースリング)、ホイリゲとして飲むのに一番美味しいワインです。」
ホイリゲ探訪家はご主人がワインを運んで来た建物の方を探るように見ます。
「さて、食事を買ってきましょう。」
Google地図はテーブルに広げたまま、鞄を持ってホイリゲ探訪家は建物の中へ入ります。

ホイリゲ探訪   ホイリゲ探訪

食事を売るカウンターは大きくありませんが、ローストされたお肉やハム、サラダ、チーズ等が並んでいます。
「Grüß Gott(今日は)」
女将さんがカウンターの向こうで待ち構えています。
ホイリゲ探訪家は豚のローストにじゃがいもとサワークラフトを添えてもらい、別にトマトサラダを購入し、席に戻ります。
「サワークラフトが美味しいですね。酸味だけでなく旨みをよく引き出しています。」
ワインを飲む干したホイリゲ探訪家はご主人にワインのお代わりをお願いします。
「食後はやっぱりノイブルガー(Neuburger)で締めましょう。」
僅かなチップを含めた支払いの後、ホイリゲ探訪家が言います。
「今日も良いホイリゲに出会うことができました。次のホイリゲはどうでしょうか?」
そして、また、細い道をとことこ歩いて行きます。