ウィーンで一番
2010.06.20
ウィーンで一番のホイリゲ街はグリンツィング(Grinzing)。
ウィーンで一番古いホイリゲはグリンツィングのルドルフスホーフ(Rudolfshof)。
それが常識だった時代があった。
だが、人は変わる。街も変わる。時代も変わる。
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今、ウィーンで一番ホットなホイリゲ街はグリンツィングではない。
ハイリゲンシュタット(Heiligenstadt)でもない。
残念ながら、オーバーラー(Oberlaar)でもない。(旧知なので。。。)
それは、シュタマースドルフ(Stammersdorf)だ。
「地元民ご用達」とか、「秘密のホイリゲ街」等と紹介されることの多いホイリゲ街だが、ウィーンでは良く知られたホイリゲ街だし、観光客も多い。最近は、日本人らしき人も見かけるようになった。
現在のグリンツィングの無残な状態については語らせてもらった。ただ、グリンツィングだって賑やかで、堂々と「ウィーンで一番のホイリゲ街」を謳歌していた時代があった。その頃の雰囲気、客層、賑わいを、見ることができるのがシュタマースドルフなのだ。
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フロリスドルフ(Floridsdorf)から乗った路面電車には、地図を確認する観光客らしい家族連れの姿があった。私は車窓に見とれている振りをして、時々彼らに注意を向ける。私も観光客だ。そのホイリゲ街に行くのは久し振りだ。この前は冬、観光客も少なかった。
ホイリゲ街に入ったら、各ホイリゲの庭を覗きながら店を選ぶ。その店は若い人が多かった。ホイリゲにしては珍しい客層だ。思わず席に着いてしまう。
観光客らしき年配のご夫婦がいる。(多分地元の)恋人達が手を合わせている。普段着の家族連れが入ってきた。約束をしていたのか、勝手に席に割り込む人がいる。そして日本人。オーストリア人らしき男性に伴われた女性の2人組み。遠慮がちに隅の席に着く。男性はガイドのようだ。
「ガイド付きでホイリゲ?オプショナル??」
訝しがりながら、私は気が付いてしまう。どんな状況であろうとも、彼女達はホイリゲへ来たのだ。こんな、ウィーンの端っこのホイリゲ街へ。
「ようこそ、ホイリゲへ。」
シュタマースドルフは地元の方にも、観光客にも受け入れられているようだ。そのホイリゲも席がなくなりつつある。
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さて、ウィーンで一番古いホイリゲは閉店してしまった。
自動的に二番から一番に繰り上がった店はグリンツィングにはない。勿論、シュタマースドルフでもない。その店があるのはオッタークリンク(Ottakring)、現在は面影もないが、古いホイリゲ街だ。






