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ボジョレー・ヌーヴォー(Beaujolais Nouveau) その大切な役割

2007.11.18

今年もこの季節が来てしまった。ボジョレー・ヌーヴォーの解禁日だ。ホイリゲの解禁日は知る人も少ないが、ボジョレー・ヌーヴォーの解禁日はニュースでも取上げられる。時勢に気のある人は知っていると思っていい。しかしながら、このボジョレー・ヌーヴォー、今年の輸入量は前年比20%ダウン。一頃のワイン・ブームも収まりつつあるようだ。
私も毎年、ホイリゲと同じ様にこのボジョレー・ヌーヴォーをご賞味させていただいている。ワイン通なら抑えていなければ、という感じであるが、本音を言うとボジョレー・ヌーヴォーは不味い。あまり進んで飲みたくない部類のワインである。
フランスといえば、ブルゴーニュやボルドーに代表されるヴィンテージ・ワインのメッカである。葡萄を大切に育て、品質を保ち、丁寧に醸造して良いワインを造る。そのワインを何年も寝かせて、飲み頃を待つ。それがフランスのワインだ。しかしながら、そもそもボジョレー地区は品質のよい葡萄の取れる地域ではない。くずとは言い難いが、ヴィンテージ・ワインを醸造するには無理がある。仕方がないので、「早飲み」に走った。どこの国でも初物は重宝される。日本でも「目に青葉、春不如帰、初鰹」である。ワインも同じだ。秋の初めに収穫された葡萄が、そろそろ一人前のワインになるのがこの時期だ。皆、今年の葡萄はどうだったか期待している。少しでも早く味わいたい。そこに目を付けた(仕方なくそうなった)。寝かせる程のワインでなければ、「早く飲んじゃえ!!」である。
この程度のワインであるから、美味しくなくても仕方ない。言い訳めいているが、醸造したてのフレッシュさを味わえれば十分である。
ここまでボジョレー・ヌーヴォーの悪口を書き立ててしまったが、私はこれがマイナス面ばかりではないと思っている。ボジョレー・ヌーヴォーは日本のワイン普及に欠く事のできない、一つの、いや最大のイベントだと思う。
オーストリアでは水のように(しかも水より安いし)飲んでいたワインだが、日本では高級感が強い。ワインを飲むのは、まだまだ特別な日だ。ちょっと一杯はビールであることが多い。ワインを飲むのは高級なレストランでの食事、そんな人も多いのではないだろうか。
そこにボジョレー・ヌーヴォーの解禁日がくる。ニュースでも伝えられ、それ目当てのワイン会が開催される。普段は敷居の高いワインが、ぐっと身近にやってくる。スーパーでも特設会場が設けられ、気軽に売り子さんが声をかけてくれる。「ちょっとお家で一杯」という気分を盛り上げてくれる。
だからボジョレー・ヌーヴォーの解禁日は嫌いではない。皆に飲んでほしいと思う。そして他のワインも試してほしいと思う。

ボジョレー・ヌーヴォー   ボジョレー・ヌーヴォー

それでもボジョレー・ヌーヴォーは不味いし、空輸されているとはいえ、あの品質であの値段はないのではないかと思う。それでも、そんな文句を言いながら、ひっそりとボジョレー・ヌーヴォーを空けている私が今年もいる。