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老人に優しい社会 子供に甘い社会

2008.09.29

最近は老人を連れて歩いているので、バス等で席を譲ってもらうことが多くなった。優先座席にも堂々と座っている。当然の権利とは言わないが、目の見えないお父さんと、そう長く立つ事ができないお母さんでは、座らせてもらわないと私もつらい。譲ってくれた方には簡単な礼しか言わないが、本当に感謝している。
ただ、気になることがある。譲ってくれるのは何時も年配気味の方達なのだ。遠慮したいぐらいなのだが、こちらも相当なものなので、両親だけでも座らせていただいている。
若い人は譲ってくれない。譲らなくてもいいことになっているのかもしれない。私もどちらかというと若い方だろう。病気をかかえているとはいえ、歩くのもおぼつかないような年配の方には席を譲るようにしているが、こちらが恐縮するほど礼を言われてしまう。
もっと酷いのは子供を連れた人だ。歩けない子や立つのが難しいような幼い子供の場合は仕方ないかと思うが、小学校も高学年ぐらいの子供でも席を要求してくる。母の前に立ち、「座りたいよう。」に近い言動をするのだ。

こんな国ってどうなのだろう?

オーストリアにいた頃は、若者(その頃は私も立派な若者だった)が争うように老人に席を譲っていた。その若者の中には子供も含まれていた。老人が乗車してくると、皆が一斉に席を立つので、譲られた方がどこに座ったものかおろおろしてしまう時もある程だ。子供を連れた人は子供に席を譲るように言う。小学生ぐらいの子供が老人に席を譲るなんて、当たり前の光景だった。
これは真っ当なことだと思う。オーストリアが全てにおいて優れているとは言わないが、丈夫な者が弱者を労わる。これは見習うべきことだと思う。それに加え、弱者ではあるがやがて労わる側になるべき者(子供)を必要に甘やかさない。労わることを学ばせる。これも当然のことだと思う。

お母さんとバスに乗る。席は空いていないどころか立っている人もかなりいる。お母さんを体で支えようとした時、前の高校生が席を立つ。
「次、降りますから。」
お母さんを座らせて、頭を下げる。
この国も、まだまだ捨てたものじゃない。
心の中でもっと深く頭を下げる。